コンプライアンス

Schunk Groupのガイドラインおよび法的通知



行動規範

Schunk Groupの基本理念

Schunkは世界を舞台に活躍する技術集団です。素材と機械工学の分野における当社の専門知識は
世界各国の産業を大きく後押ししています。Schunkは、収益性の高い成長と
独立性を追求し、長期的な視野で物事を考えます。当社の特徴は、多様性と相互尊重です。
当社は、1つのチームとして成功してきました。

 

序文
¬ 本行動規範は、Schunk Groupの経営陣と全従業員が、一つの企業として
日々の業務に取り組むための行動について、基本的な行動原則を定めたものです。
¬ Schunk Groupにとって、お客様、サプライヤー、来訪者、政府当局、および個人を含むビジネスパートナーから
寄せていただく信頼は何よりも大切なものです。だからこそ、Schunkのあらゆる行動において、
責任、法令遵守、道徳的な誠実さ が貫かれているのです。


A.妥当性
¬ 本ガイドラインに加え、あるいは別途、Schunk Groupの事業活動および
全従業員の行動は、適用される現地法令に従います。
¬ 個々の企業、組織、またはグループに対して
別途(企業基準などの)ガイドラインが定められている場合、このようなガイドラインは、
本行動規範と併せて制限されることなく適用されます。


B. 法令遵守
1.適用法の遵守

¬ すべての適用法規を遵守することは、Schunk Groupのあらゆる行動の基本となるものです。
¬ Schunk Groupの全従業員および企業体は、
社内における各自の職務に関連する法令、および各自の職務範囲に適用される法律と規制に関する情報を入手する義務があり、
万一疑義が生じた場合は、Schunk Group内の責任部署に相談してください。
¬ Schunkは、マネーロンダリング防止に関する法的義務を遵守し、
マネーロンダリングには一切関与しません。全従業員は、マネーロンダリングを疑われるような通常とは異なる金融取引、特に現金または現金同等物を伴う取引について、担当財務部門に報告することが義務付けられています。
¬ Schunkは、政党、関連団体、または類似の団体、公務員個人、または政治家候補者に対して、
特に寄付や後援といった、一切の金銭的な利益や役得を与えることはありません。


2.公正な競争
¬ 自由市場経済において、公正な競争を保護するルールは不可欠な要素です。これらの規則は、
特に以下に関連します:

  • 競合他社間の価格、条件、担当地域の割り振り、顧客グループ、または生産量に関する協定の禁止、

  • 当社の販売パートナーとの価格維持または価格操作の禁止、

  • 支配的地位の乱用の禁止、および

  • 支配的地位の発生防止を目的とした

企業合併の管理。
¬ 公正な競争の促進は、Schunk Groupの経営方針と一致します。これを理由として、
Schunkは、適用されるすべての独占禁止法を遵守しています。
¬ 特に、競争の制限を目的とした市場参加者間の合意は
禁止されています。
¬ 競争を制限する措置に関する明示的な合意、またはそれを実施する意図を示す場合においては、
非公式な協議や了解、ないしは協調行為であっても禁止されます。
¬ 価格および/または将来の価格変更、あるいはお客様/サプライヤーに関する機密情報は、
競合他社との話し合いで共有してはなりません。


3.汚職/利益や役得の授受
¬ Schunkの社員全員は、影響力の範囲において腐敗防止に
全力を尽くすものとします。汚職とは、不正行為や違法行為、あるいは背信行為を誘う目的において、
個人または団体に、あるいは個人または団体から何らかの報奨として、贈答品、融資、手数料、報酬、またはその他の利益または役得の申し出、
または授受を意味します。
¬ 契約の準備中、締結中、履行中において、優遇措置を
個人的な利益や役得の要求、受諾、提供、またはそれと引き換えに与えてはなりません。
¬ 原則として、贈答品の配布も受領も認められません。唯一の例外は、
慣例的な慣行やルールに従った記念品や販売促進用の贈答品、または
特定の国における監修や儀礼に従った贈答品であり、関連する法規定に適合している場合です。
¬ また、無期限の貸与として商品その他の物品を提供または受領することも、
禁止されている贈与、利益または役得の授受の性質を持つ可能性があるため、
禁止されています。


4.国際貿易
¬ Schunkは多国籍企業であり、世界的な事業展開を行う上で、
商品の自由な移動を制限する規則および規制を遵守する義務があります。
¬ これに鑑み、Schunk Group傘下の各社は、国内法または国際法に基づいて適用されるすべての輸出入禁止、輸出規制、経済制裁、禁輸措置、政府承認の留保を遵守します。
¬ 国内外のさまざまな法律や禁輸措置、または
輸出入ないしは国内取引によって、製品、技術、ソフトウェア、技術サポートの提供、および
仲介行為、ならびに特定の国、個人および/または組織が関与する資本の移動および金銭取引が、制限または禁止
されています。これらの制限や禁止事項は、
対象となる商品の特定の性質、使用目的、
原産国もしくは仕向国、または取引相手となる個人に基づいていることがあります。
¬ 国内外の輸出管理規制は特に重要です。
¬ 商品または役務の購入、仲介、生産、流通、あるいは技術の移転や受領が行われる際には、
従業員一人ひとりが、このような管理規定を遵守する必要があります。
¬ 政府の許認可の必要性については、
そのような行動を起こす前に、適宜検討しておく必要があります。Schunk Group傘下のすべての会社は、必要な組織的予防措置を講じなければならず、
また、前述の規則に対するコンプライアンス責任者を指名しなければなりません。


C.利益相反の防止
¬ Schunk Groupの企業体および全従業員は、その職務の一環として、
会社との関係において、およびSchunk Groupの個人的な利益(直接的または間接的を問わない利益)の相反防止を目的として、
以下のことが義務付けられています。
¬ 利益相反を避けるため、従業員は

  • 他社での役割や役職を引き受ける意思がある場合、

  • 有給・無給を問わず副業や類似の活動を開始する場合、

  • または起業活動を開始する場合は、

  • 所属の上司または人事担当部署に報告し、この人物または会社の承認を
    得る必要があります。


    D. 人権の尊重および差別の禁止
    1.公正な労働条件
    ¬ Schunkは社会的責任の原則に従うことを誓約します。この理由から、
    Schunk Group全体を通じて、公正な労働条件を各国で適用することは、当社にとっての利益となります。
    ¬ 最低賃金、社会保険、時間外労働、労働時間、
    および労働条件に関する現地の法令を遵守することは、Schunkの義務です。
    ¬ 公正な労働条件の要件には、強制労働ないしは、いかなる形態の
    現代の奴隷制や人身売買に対するあらゆる形態の労働差別であっても、これを容認しないことが含まれます。
     特に、先住者と地域社会の権利は、サプライチェーンを一貫して尊重、促進、保護されるべきものです。
    ¬ Schunk Groupは、現地で適用される可能なすべての労働、雇用、人権に関する基準および法律を遵守し、
    全世界で従業員を尊重することは言うまでもないと考えています。

    ¬ Schunk Groupは、従業員の結社および集会の自由と、
    従業員が組合や団体に加入する権利を認めます。
    ¬ Schunkは、私的または公的な警備隊を雇用または行使しません。
    a) 拷問や残虐、非人道的、屈辱的な扱いの禁止が軽視されている、
    b) 生命または身体に対する危害、または
    c) 結社と組織の自由が損なわれている。
    ¬ Schunk Groupは、従業員がお互いに、そしてお客様やサプライヤーに
    敬意を払って接することを求めています。他の従業員のプライバシーは尊重されなければならなりません。当社は、
    あらゆる形態のハラスメント、特にセクシャル・ハラスメントといじめに対して「ゼロ・トレランス」を掲げています。


    2.児童労働
    Schunk Groupは、ビジネスパートナー、お客様、サプライヤーを含め、
    あらゆる形態の児童労働を拒否します。Schunk Groupでは、適用される現地の法令に従い、
    雇用者の最低年齢を厳守しています。
    3.差別の禁止
    ¬ Schunk Groupの全従業員およびすべてのビジネスパートナーは、
    代表取締役、執行役員、他の従業員、同僚から公正かつ礼儀正しく、敬意を持って扱われる権利を有します。
    ¬ Schunk Groupは誰に対しても、
    民族や人種、肌の色、国籍、家系、性別または性自認、信条、信仰している宗教、
    世界観、政治的見解、年齢、身体的特徴、外見、その他一切の
    個人的特徴に基づくハラスメントや差別を許容しません。


    E. 労働安全および衛生、環境保護
    1.労働安全および衛生

    ¬ 当社にとって、職場環境および製品の安全性は、基本原則です。
    ¬ あらゆる工程、生産拠点、事業所、業務用資材は、
    労働安全衛生および防火・環境の関連法規
    社内規則および規定を遵守して扱う必要があります。
    ¬ 全従業員は、関連する安全規則を遵守し、危険に対する認識を示し、
    安全に関するあらゆる活動において、主導権を握る必要があります。これは、
    Schunkの職場、お客様またはサプライヤーの敷地内、または当社製品が使用される際に
    発生するあらゆるリスクや危険に適用されます。
    ¬ 事故や潜在的な危険、ニアミスに気づいたら、
    直ちに責任者に報告する必要があります。すべての管理者には従業員を守り、
    指導し、訓練を行い、適切な監督を行う責任があります。
    ¬ Schunk Groupにとって、全従業員のために安全、衛生的、かつ人間工学に叶った職場を構築し、適切な個人保護具を提供する
    ことは言うまでもないことです。
    ¬ 当社は、自らの経験、最新の科学的知見の両方に基づき、
    労働安全および衛生について継続的な改善を行うことに尽力しています。


    2.環境保護
    ¬ Schunkは環境保護を主要な目標の一つとして掲げており、
    資源の使用を最小限に抑えて製品を生産することを重要な目標として宣言しています。
    ¬ 環境保護には、法規制の遵守が不可欠です。これには、人が生活している土地、森林、水域の取得、建設、およびその他の使用において、違法な立ち退きの禁止および土地、森林、水域の不法な剥奪の禁止を考慮することが含まれます。
    ¬ 環境保護、生態系の持続可能性、生物の自然な基盤維持に関する
    以下の指導原則の順守:

    • 当社は環境保護、あらゆる天然資源の節約、当社の活動が人間や環境に与える影響を最小限に抑えます。

    • 当社は、自然環境の保全という観点に配慮して製品の開発・設計、製造、梱包、出荷、および手順の改善や新しい設備・機器・製品の導入を行います。

    ¬ 万一、環境に影響を与える可能性のある事故が発生したら、
    直ちに社内の適切な部署に詳細を報告し、自らの責任において、
    法定報告書を当局に提出する必要があります。
    ¬ 全従業員が、人間と環境へのリスクを防止し、環境におよぼす影響を最小限に抑えて
    資源を節約する役割を担っています。
    ¬ 当社は、統合的かつ先見性のある環境保護、
    環境およびエネルギー管理システム、環境およびエネルギー関連の性能、
    ならびにエネルギー効率の継続的な改善に努めています。


    F. データ保護、機密情報、盗用、および知的財産
    1.業務上秘密および企業秘密

    ¬ 当社の発明、製品、ノウハウは、当社が長期的な成功を収めるために欠かせないピースです。
    ¬ これは、当社の知的財産を第三者に知られたり、
    許可なくアクセスされたりしないように保護しながら、
    従業員の創造的かつ革新的な専門知識を促進することが戦略上重要であるということを意味しています。
    ¬ したがって、従業員一人ひとりが直接、あるいは電子的方法で行われる
    第三者とのやりとりにおいて、合理的かつ必要なセキュリティ基準を順守することが求められます。同様のことが、
    第三者によってアクセス可能となった機密情報にも適用されます。
    ¬ Schunkの統括IT部門が発行するセキュリティガイドラインはすべて遵守しなければなりません。
    ¬ 従業員は、承認がない限り、Schunk関係者として公開討論(発表イベント、インターネットフォーラムなど)への参加、
    ないしは会社に関する情報を公開
    (例えばオンラインで)することは許可されません。


    2.会社財産の取り扱い
    ¬ 従業員には、機械、工具、情報、および
    通信システムといった会社の備品を細心の注意を払って取り扱い、これらの品目を意図された目的にのみ使用する義務があります。
    ¬ 会社の資産を社内の担当部署の明示的な了承なしに、
    個人的な目的で使用したり、会社の敷地から持ち出したりしてはなりません。


    3.守秘義務
    ¬ Schunk Group内で得られる知識と情報は、
    当社事業を成功に導く上で重要な要素です。Schunk Groupは、革新的な製品とサービスの開発に
    精力的に人材と資金を投入しています。Schunk Groupが競争者として成功を収めるには、
    このようにして開発されたイノベーションを保護することが不可欠となるため、
    これらは特に保護すべき資産となります。
    ¬ 従って、Schunk Groupの全従業員および傘下企業には、
    第三者との話し合いや業界誌、インターネットを通じて
    機密情報が無許可で拡散されるなど、
    企業秘密や業務上秘密の情報を構成する知識や情報がSchunk Group外に知られることを阻止する義務があります。
    ¬ さらに、この種の知識や情報を取り扱うすべての従業員には、
    この知識および情報に対する工業所有権の取得が
    どの程度考慮されるかについての情報を入手する義務があります。
    ¬ なお、Schunk Groupのビジネスパートナーの事業および企業秘密についても、
    不正に知られることのないように保護する必要があります。


    4.盗用
    ¬ Schunk Groupは、偽造品の使用、さらなる加工、ないしは販売を認めません。万が一、品質保証措置を講じたにもかかわらず社内でこのような偽造品が発生した場合は、直ちに隔離します。なお、Schunkが発見した盗用品は流通させず、担当の法執行当局に通報します。


    5.個人情報保護
    ¬ Schunk Groupの従業員の個性とプライバシーの尊重には、
    個人データの保護が含まれます。
    ¬ Schunk Groupは、データ保護とプライバシーに関して適用法規の遵守に努めており、
    従業員、お客様、サプライヤーにも同様のコンプライアンスを求めています。

     

    G.行動規範の遵守と監視
    ¬ Schunk Group傘下のすべての会社および組織は、個別に
    本行動規範に定める規則および各自の責任範疇において社内で定められた
    規則や規定を遵守する責任を負っています。
    ¬ 本行動規範はイントラネットおよびSchunk Groupのウェブサイトに常時掲載されており、
    Schunk Groupの全従業員およびその他の関係者に公開されています。
    ¬ 管理職全員には、配下の従業員に本行動規範の存在を通知し、
    その内容を説明する義務があります。Schunkの従業員一人ひとりに、
    本書に記載の基準および行動に基づいて行動し、必要に応じて
    随時是正措置を講じることが求められています。
    ¬ 管理者には、率先垂範し、日常業務において積極的に誠実さを示し、
    配下の従業員に本行動規範の
    内容を知らせる特別な義務があります。
    ¬ 本行動規範に対する違反はまったく容認されないばかりか、
    民事または刑法上の責任を問われかねず、さらには従業員の雇用に関わる懲戒処分を招く可能性があります。
    ¬ 従業員が個人的な利益または役得の申し出または要求を受けた場合、その従業員は
    本件について適切な専門部署または執行役員に報告しなければなりません。
    ¬ 一般的に、全従業員は、自身の行動に関して法的疑義がある場合、
    または職場環境に疑わしい兆候がある場合は、上司、適切な専門部署、
    または執行役員に助言または支援を仰ぐため、相談するよう求められています。

     

    H.内部通報制度および不祥事に関する窓口
    1.内部通報経路

    ¬ 本行動規範に対する違反に気付いた者は、
    誰であれSchunk Groupの担当管理者、
    人事部長、グローバル人事部長、または内部監査部長に連絡できます。内部告発は極秘扱いされます。


    2.社外への報告ルート:Schunk Groupのオンブズマン
    ¬ Schunk Groupは、オンブズマン(機密担当弁護士)としての弁護士を任命して社外内部通報制度を設けています。

    ¬ Schunk Groupに関する犯罪行為または類似の深刻な不正行為が疑われる場合、
    従業員またはその他の社内外の関係者は誰であれ、
    随時無料で、連絡先においてオンブズマンに連絡できます。
    ¬ 弁護士と依頼人の間の秘匿特権により、内部告発者の身元は確実に
    保護され、Schunk Groupに開示されることはありません。


    ¬ Schunk社オンブズマンの連絡先:

    • 住所: Rainer Buchert博士、Buchert Jacob Partner Partnerschaftsgesellschaft mbB
    • Kaiserstraße 22, 60311 Frankfurt am Main/ Germany(ドイツ)
    • 電話: +49 69 710 333 30
    • Eメール:kanzlei@dr-buchert.de
       

    報告書はBuchert Jacob Partnerのウェブサイトのお問い合わせフォームからも送信できます:
    www.ombudsperson-frankfurt.de/en

    Heuchelheim, April 1, 2023

    Schunk GmbH